株式会社がまかつ・GAMAKATSU PTE LTDが共催する第45回G杯争奪全日本アユ釣り選手権が2022年8月1~2日に福井県九頭竜川で開催された。九頭竜川は30センチを超える尺アユも期待できる人気河川。とうとうとした流れが作り出す荒瀬に潜む元気なアユが釣り人たちを魅了する。今回は、記録的な猛暑の中の開催になったが、全国各地で行われた予選の上位入賞者やシード選手など29人が参加し、しっかり水分補給を行いながら熱戦が展開された。
初日は予選リーグ。10人ずつ3組に分かれて(1組だけ9人)120分の試合を3戦行い、それぞれの組の中で、ポイント上位の4人が決勝トーナメントへと進む。規定尾数をクリアすれば早く上がれるG杯特有ルールの「早がけ」は12匹(オトリ込)に規定されたが、人気河川だけに「ここ!」と狙いを定めた場所でもなかなか掛からず、苦戦を強いられる場面もあった。ただしその中でも早々に12匹をクリアする選手もあり、アユが付く場所を見極める眼力や、いかに広くアユの居場所を探るかが大きなテーマになった。
灼熱の予選リーグを勝ち上がり2日目の決勝トーナメント・予選へと進んだのは、相模川代表の佐藤豊文選手、シード選手の谷川光之選手と楠本慎也選手、神通川代表の谷口輝生選手と数井崇司選手、神流川代表の長井慎太郎選手と金子敏也選手、那珂川代表の浅見豊選手、日野川代表の石原瑞穂選手、仁淀川代表の川﨑智仁選手、シード選手の田嶋剛選手、三隈川代表の吉玉文彦選手の12人。6人ずつ2組に分かれ90分での総匹数を競い、田嶋選手が18尾、川﨑選手が14尾釣るなど、白熱した戦いで上位4人が準決勝へと進出した。
準決勝に進んだのは谷川選手、川崎選手、田嶋選手、佐藤選手。2人ずつ2組に分かれ90分での総匹数を競った。舞台は同河川の1級ポイントのひとつ坂東島」。大小の石がごろごろして流れの変化にも富んだ釣り場。それぞれ自分の得意とする釣りスタイルが駆使できるポイントへと散らばった。
そんな中、浅く緩い流れの瀬で本領を発揮したのは「泳がせ釣り」も得意とする谷川選手。トップの釣果となる10匹を釣り上げた。また得意の瀬を中心に攻めた田嶋選手が8匹を仕留め、決勝へと勝ち上がった。
そんな中、浅く緩い流れの瀬で本領を発揮したのは「泳がせ釣り」も得意とする谷川選手。トップの釣果となる10匹を釣り上げた。また得意の瀬を中心に攻めた田嶋選手が8匹を仕留め、決勝へと勝ち上がった。
決勝はシド選手の谷川光之選手と九頭竜川を熟知する田嶋剛選手の一騎打ち。試合時間は前半60分、後半60分で、前半と後半で釣り場を交代し総匹数を競う。
決勝の舞台は「五松橋下流」。広々とした釣り場で、ここも大小の石がごろごろし、強い流れや緩急の流れが多彩なポイントを作り出している。ポイント選択権を得て、先に釣り場へ入った田嶋選手は、強く流れる上流側の瀬を選択。谷川選手は比較的ゆったりした流れの下流側の瀬に入る。開始からほどなく両者ともアユを掛け、オトリが天然アユに変わると3匹、4匹…と数を伸ばしていく。川を少しずつ下りながら、アユが付いているであろうという強い流れの筋を丹念に攻めていく田嶋選手、オトリアユの引き加減に特に気を配りながらじっくり丁寧に攻める谷川選手。しばらくは一進一退の攻防が続き、両選手がそれぞれアユを抜き上げるたび、ギャラリーからの歓声と拍手が広い河原に響き渡った。
ただし、このエリア一帯は人気の釣り場だけに、狙いを定めた場所での釣れ方が選手の思惑とは違う。例えば田嶋選手は1時間20尾というイメージを描いており、そのジレンマとの闘いでもあった。
まさにどちらが勝つのか分からない展開で、勝機を分けたのは終了15分前だった。最後はここ!と目を付けた瀬に移動して連発シーンを展開した谷川選手が合計22匹釣り熱戦を制した。
多くの競技会などでの入賞経験を持つ谷川選手だが、今回のG杯優勝で、その戦歴はいっそう輝かしいものになった。
決勝の舞台は「五松橋下流」。広々とした釣り場で、ここも大小の石がごろごろし、強い流れや緩急の流れが多彩なポイントを作り出している。ポイント選択権を得て、先に釣り場へ入った田嶋選手は、強く流れる上流側の瀬を選択。谷川選手は比較的ゆったりした流れの下流側の瀬に入る。開始からほどなく両者ともアユを掛け、オトリが天然アユに変わると3匹、4匹…と数を伸ばしていく。川を少しずつ下りながら、アユが付いているであろうという強い流れの筋を丹念に攻めていく田嶋選手、オトリアユの引き加減に特に気を配りながらじっくり丁寧に攻める谷川選手。しばらくは一進一退の攻防が続き、両選手がそれぞれアユを抜き上げるたび、ギャラリーからの歓声と拍手が広い河原に響き渡った。
ただし、このエリア一帯は人気の釣り場だけに、狙いを定めた場所での釣れ方が選手の思惑とは違う。例えば田嶋選手は1時間20尾というイメージを描いており、そのジレンマとの闘いでもあった。
まさにどちらが勝つのか分からない展開で、勝機を分けたのは終了15分前だった。最後はここ!と目を付けた瀬に移動して連発シーンを展開した谷川選手が合計22匹釣り熱戦を制した。
多くの競技会などでの入賞経験を持つ谷川選手だが、今回のG杯優勝で、その戦歴はいっそう輝かしいものになった。