株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)が運営する未来共創イニシアティブ(ICF)は、「イノベーションによる解決が期待される社会課題一覧」(以下 社会課題リスト)2021年度版を公開しました。第5版となる本年度版では、新しい着眼点「ダイバーシティ&インクルージョン」やDXがもたらす負の要素の抽出・整理、ポストコロナ社会に予想される変化の兆しなど、新たな視点を追加しました。
1. 背景
未来共創イニシアティブ(Initiative for Co-creating the Future、以下 ICF)は、MRIがこれまで培ってきた二つのネットワーク、会員基盤である「プラチナ社会研究会」と「未来共創イノベーションネットワーク(INCF)」を統合し、2021年4月に新たなスタートを切りました。
社会課題リストは、ICF活動の一環として、さまざまな社会課題を分析・整理し、特にイノベーションによる解決が期待される社会課題を6分野(ウェルネス、水・食料、エネルギー・環境、モビリティ、防災・インフラ、教育・人財育成)から抽出し、解説するものです。
ICFの源流であるINCFが発足した2017年に初版を発刊して以来、変化する社会問題を継続的に捉えるため、毎年、改訂を続けてきました。ICFはこうした蓄積を引き継ぎ、内容を刷新・増補し、このたび社会課題リスト2021年度版(第5版)を公開しました。
2. 概要
社会課題リストでは、リストアップする社会問題を毎年見直し、そこから取り組むべき課題を設定し直し、さらに課題解決が導き出すポテンシャルインパクトの評価を通じて、優先順位の高い社会問題をとりあげています。社会問題をオープンイノベーションによってビジネスで解決することを目指すICF活動の起点となる取り組みです。
社会課題リスト2021年度版は、継続して発生している諸問題の掲載情報を全面的にアップデートするとともに、新たな社会環境の変化を織り込むことにも努めました。
例えば、社会問題の新しい着眼点として「ダイバーシティ&インクルージョン」を取り入れ、人財の多様性不足という問題や、女性活躍の一方で懸念が高まっている女性の健康問題を取り上げました。
また、DXのネガティブな側面として、重要インフラへのサイバー攻撃リスクの深刻化、個人が見るSNSの情報がフィルタリングされることで発生する問題等についても言及しました。
そのほか、社会課題解決には、ペイン(問題)を見つけ出し解決するというマイナスをゼロにするアプローチと、マイナスをゼロにし、さらにプラスにするアプローチがありますが、2021年度版では後者についても取り上げました。水・食料分野では、食を介したコミュニケーション促進がウェルビーイングを向上させること、モビリティ分野では、コロナ禍で進展したデジタル化・オンライン化が働き方や行動を変化させ、新たな市場を生み出す可能性があることについて解説しています。
<2021年度版で新規に取り上げた社会問題>
■ウェルネス
・女性の健康リスクが増大
・孤独・孤立による弊害の深刻化
■水・食料
・豊かな社会に残る不健康な食
・「食」のダイバーシティへの期待
・コミュニケーションを「食」に活かす
■エネルギー・環境
・生物多様性の損失
■モビリティ
・デジタル技術による移動の急速な変化
■防災・インフラ
・サイバー攻撃の増加・深刻化
■教育・人財育成
・人財のダイバーシティが不足
それぞれの事業や社会の課題解決の糸口を見いだすコンテンツ集として、また、社会課題解決に関心のある方々の参考資料として、社会課題リストを活用されることを期待しています。
【概要】
発行日:2022年3月31日
発行所:株式会社三菱総合研究所
ISBN978-4-943853-21-3
【目次】
・2021年度版発刊にあたって
・分野ごとの社会課題
1. ウェルネス/2. 水・食料/3. エネルギー・環境/4. モビリティ/5. 防災・インフラ/
6. 教育・人財育成
・巻末資料
社会課題一覧表、SDGs索引、技術索引
【表紙】
表紙に掲載しているアート作品はICF会員・株式会社ヘラルボニーの契約アーティストである笹山勝美さん(福島県unico/はじまりの美術館 在籍)の作品を起用しました(作品名:「無題」)。
株式会社ヘラルボニーは、日本全国の主に知的な障害のある作家と契約を結び、2,000点を超える高解像度アートデータの著作権管理を軸とするライセンスビジネスをはじめ、作品をファッションやインテリアなどのプロダクトに落とし込む、アートライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。 https://www.heralbony.jp/
1. 背景
未来共創イニシアティブ(Initiative for Co-creating the Future、以下 ICF)は、MRIがこれまで培ってきた二つのネットワーク、会員基盤である「プラチナ社会研究会」と「未来共創イノベーションネットワーク(INCF)」を統合し、2021年4月に新たなスタートを切りました。
社会課題リストは、ICF活動の一環として、さまざまな社会課題を分析・整理し、特にイノベーションによる解決が期待される社会課題を6分野(ウェルネス、水・食料、エネルギー・環境、モビリティ、防災・インフラ、教育・人財育成)から抽出し、解説するものです。
ICFの源流であるINCFが発足した2017年に初版を発刊して以来、変化する社会問題を継続的に捉えるため、毎年、改訂を続けてきました。ICFはこうした蓄積を引き継ぎ、内容を刷新・増補し、このたび社会課題リスト2021年度版(第5版)を公開しました。
2. 概要
社会課題リストでは、リストアップする社会問題を毎年見直し、そこから取り組むべき課題を設定し直し、さらに課題解決が導き出すポテンシャルインパクトの評価を通じて、優先順位の高い社会問題をとりあげています。社会問題をオープンイノベーションによってビジネスで解決することを目指すICF活動の起点となる取り組みです。
社会課題リスト2021年度版は、継続して発生している諸問題の掲載情報を全面的にアップデートするとともに、新たな社会環境の変化を織り込むことにも努めました。
例えば、社会問題の新しい着眼点として「ダイバーシティ&インクルージョン」を取り入れ、人財の多様性不足という問題や、女性活躍の一方で懸念が高まっている女性の健康問題を取り上げました。
また、DXのネガティブな側面として、重要インフラへのサイバー攻撃リスクの深刻化、個人が見るSNSの情報がフィルタリングされることで発生する問題等についても言及しました。
そのほか、社会課題解決には、ペイン(問題)を見つけ出し解決するというマイナスをゼロにするアプローチと、マイナスをゼロにし、さらにプラスにするアプローチがありますが、2021年度版では後者についても取り上げました。水・食料分野では、食を介したコミュニケーション促進がウェルビーイングを向上させること、モビリティ分野では、コロナ禍で進展したデジタル化・オンライン化が働き方や行動を変化させ、新たな市場を生み出す可能性があることについて解説しています。
<2021年度版で新規に取り上げた社会問題>
■ウェルネス
・女性の健康リスクが増大
・孤独・孤立による弊害の深刻化
■水・食料
・豊かな社会に残る不健康な食
・「食」のダイバーシティへの期待
・コミュニケーションを「食」に活かす
■エネルギー・環境
・生物多様性の損失
■モビリティ
・デジタル技術による移動の急速な変化
■防災・インフラ
・サイバー攻撃の増加・深刻化
■教育・人財育成
・人財のダイバーシティが不足
それぞれの事業や社会の課題解決の糸口を見いだすコンテンツ集として、また、社会課題解決に関心のある方々の参考資料として、社会課題リストを活用されることを期待しています。
【概要】
発行日:2022年3月31日
発行所:株式会社三菱総合研究所
ISBN978-4-943853-21-3
【目次】
・2021年度版発刊にあたって
・分野ごとの社会課題
1. ウェルネス/2. 水・食料/3. エネルギー・環境/4. モビリティ/5. 防災・インフラ/
6. 教育・人財育成
・巻末資料
社会課題一覧表、SDGs索引、技術索引
【表紙】
表紙に掲載しているアート作品はICF会員・株式会社ヘラルボニーの契約アーティストである笹山勝美さん(福島県unico/はじまりの美術館 在籍)の作品を起用しました(作品名:「無題」)。
株式会社ヘラルボニーは、日本全国の主に知的な障害のある作家と契約を結び、2,000点を超える高解像度アートデータの著作権管理を軸とするライセンスビジネスをはじめ、作品をファッションやインテリアなどのプロダクトに落とし込む、アートライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。 https://www.heralbony.jp/
3. 入手方法
社会課題リストをご希望の方は、以下にアクセスのうえ必要事項をご入力ください。ご入力後、ICF事務局からダウンロード用ページをご案内します。
<社会課題リストお申し込み用URL> https://incf.smktg.jp/public/application/add/641
4. 今後の予定
ICFでは、5月末に、社会課題リスト2021年度版の英訳版の公開を予定しています。
また、ICF会員向けに、社会課題リストの内容をコンパクトに解説した動画の提供、特定の社会問題を取り上げて討議するワークショップなどを開催し、社会課題解決を進めていきます。
ICFの活動にご関心をお持ちの方は、下記事務局までご連絡ください。
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本件に関するお問い合わせ先
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株式会社三菱総合研究所
〒100-8141 東京都千代田区永田町二丁目10番3号
【内容に関するお問い合わせ】
未来共創本部 「未来共創イニシアティブ」事務局 須崎、片岡、玉川
電話:03-6858-3557 メール:icf-inq@ml.mri.co.jp Web:https://icf.mri.co.jp/
【報道機関からのお問い合わせ】
広報部
電話:03-6705-6000 メール:media@mri.co.jp