アメリカ大豆輸出協会(USSEC、本部:米国ミズーリ州チェスタフィールド市、日本事務所:東京都港区、日本代表: 西村允之)は8月24日、「第2回ソイオイルマイスター検定」(2018年5月実施)の合格者を表彰する「ソイオイルマイスター2018 表彰式典」を東京アメリカンクラブ(東京都港区)で開催し、その中でソイオイルマイスター1期生が米国研修プログラム「Japan Soy Oil Master Team 2018」について報告しました。
「Japan Soy Oil Master Team to USA 2018」は、「第1回ソイオイルマイスター検定」(2017年8月実施)の上位合格者の中から厳選された方を対象とした特典企画です。米国アイオワ州、ルイジアナ州において、日本の食卓を支える大豆油や豆腐、納豆、豆乳、味噌、醤油など大豆加工食品の原料であるアメリカ大豆のサプライチェーンの現場を学ぶ視察研修として、2018年7月8日から7月13日までの6日間の行程で行われ、今回は7名のソイオイルマイスター(油脂メーカー:3名、油脂卸:2名、豆腐関連団体:1名、管理栄養士:1名)が参加しました。今回の参加者を含めソイオイルマイスターには、大豆で結ばれた日本と米国の食のパートナーシップにおける重要なアンバサダー役として期待されています。表彰式典では、参加者を代表し、木村真治氏(株式会社マルキチ 常務取締役)が、視察報告を行いました。
「Japan Soy Oil Master Team to USA 2018」は、「第1回ソイオイルマイスター検定」(2017年8月実施)の上位合格者の中から厳選された方を対象とした特典企画です。米国アイオワ州、ルイジアナ州において、日本の食卓を支える大豆油や豆腐、納豆、豆乳、味噌、醤油など大豆加工食品の原料であるアメリカ大豆のサプライチェーンの現場を学ぶ視察研修として、2018年7月8日から7月13日までの6日間の行程で行われ、今回は7名のソイオイルマイスター(油脂メーカー:3名、油脂卸:2名、豆腐関連団体:1名、管理栄養士:1名)が参加しました。今回の参加者を含めソイオイルマイスターには、大豆で結ばれた日本と米国の食のパートナーシップにおける重要なアンバサダー役として期待されています。表彰式典では、参加者を代表し、木村真治氏(株式会社マルキチ 常務取締役)が、視察報告を行いました。
全米2位の大豆生産量を誇るアイオワ州での視察では、1,000エーカーの広さを持つ大豆農場や同州大豆協会を訪問し、アイオワ州における長年にわたるサステナビリティ、環境保全に対する取り組みを中心に説明を聞きました。
「今回、大豆供給に関わる様々な視察先で学んだ共通テーマが、サステナビリティでした。また、アイオワ州には農業テーマパークもあり、農業大国として農業に対する考え方の違いを感じました。同州では産学連携で農業技術も進んでおり、農業を志す若者が増えているという話でした」(木村氏)。
「今回、大豆供給に関わる様々な視察先で学んだ共通テーマが、サステナビリティでした。また、アイオワ州には農業テーマパークもあり、農業大国として農業に対する考え方の違いを感じました。同州では産学連携で農業技術も進んでおり、農業を志す若者が増えているという話でした」(木村氏)。
その他、大手種子メーカーCorteva Agriscience社(旧Du Pont Pioneer社、ジョンストン)の研究所や複合温室施設にも訪問。従来の大豆油は脂肪酸組成でリノール酸を多く含みますが、同社では、従来の大豆の3~4倍のオレイン酸含有量(75%)を持つ高オレイン酸大豆「Plenish(R)」を開発しており、飽和脂肪酸20%減、トランス脂肪酸0g、また酸化安定性に優れ保存面でも3倍の効果と改善されていることから、食品業界へ向け新たに提案されています。米国国内では、有名ブランドのポテトチップスほか、コーヒークリーマーやスナック菓子などに利用されています。全米大豆基金財団によると、2027年までに大豆の作付面積の大半を高オレイン酸大豆に切り替えるとしています。同社での研修では、それらの開発状況のほか、DNAマーカーやゲノム編集技術、品種交配などについて学びました。
「ランチで、高オレイン酸大豆油で揚げたオニオンリングを試食しましたが、サクッとした食感でおいしくいただきました。今後、従来のリノール酸を多く含む大豆油と、オリーブオイルと同等の脂肪酸組成を持つ高オレイン酸大豆油を使い分けることが重要だと考えています」(木村氏)。
「ランチで、高オレイン酸大豆油で揚げたオニオンリングを試食しましたが、サクッとした食感でおいしくいただきました。今後、従来のリノール酸を多く含む大豆油と、オリーブオイルと同等の脂肪酸組成を持つ高オレイン酸大豆油を使い分けることが重要だと考えています」(木村氏)。
ルイジアナ州では、全農グレイン株式会社(ZGC、ニューオリンズ)を訪問しました。全米の年間穀物輸出量1億トン、ニューオリンズ港で扱っている年間穀物輸出量6000万トンに対して、同社施設では年間1300万トンの穀物を扱っており、世界最大級の穀物輸出エレベーターを保有しています。その半分を大豆が占め、日本のほか中国、インドネシア、韓国などのアジアや中近東、中南米向けにも輸出しています。アメリカ大豆はこの輸出拠点から約40日間かけて日本へ届けられます。
今回参加したソイオイルマイスターの一人は、「今回、初めて米国大豆の大規模農園を目のあたりにし、見渡す限り水平線まで広がる大豆農場のスケールに驚いた。日本では見かけない大きなトラクターなどの農業機器も印象的だった。また、農家の方から直接、サステナビリティに対する取り組みの説明を聞き、米国大豆に対して知識だけではなく信頼性を深めることができた。ミシシッピ川上流で収穫された大豆がニューオーリンズへ南下し、検査を受けた大豆が輸出エレベーターでどのように船に積まれて日本へ運ばれてくるのかというダイナミックな輸出の流れも見ることができた」と感想を述べています。
なお、第3回ソイオイルマイスター検定は2019年上半期に実施する予定です。また、第2回ソイオイルマイスター検定(2017年5月実施)の上位合格者を対象とした米国視察研修は、2019年夏に実施する予定です。
<Japan Soy Oil Master Team to USA 2018 ソイオイルマイスター米国研修 日程>
7月8日(日) (移動日)
7月9日(月) Corteva Agriscience社(旧Du Pont Pioneer社)訪問
アイオワ大豆協会 訪問 (Iowa Soybean Association)
7月10日(火) 農場見学(サステナブルな大豆生産の取り組み)
7月11日(水) (移動日)
7月12日(木) 全農グレイン株式会社 (ZGC) 訪問
7月13日(金) (移動日)帰国
今回参加したソイオイルマイスターの一人は、「今回、初めて米国大豆の大規模農園を目のあたりにし、見渡す限り水平線まで広がる大豆農場のスケールに驚いた。日本では見かけない大きなトラクターなどの農業機器も印象的だった。また、農家の方から直接、サステナビリティに対する取り組みの説明を聞き、米国大豆に対して知識だけではなく信頼性を深めることができた。ミシシッピ川上流で収穫された大豆がニューオーリンズへ南下し、検査を受けた大豆が輸出エレベーターでどのように船に積まれて日本へ運ばれてくるのかというダイナミックな輸出の流れも見ることができた」と感想を述べています。
なお、第3回ソイオイルマイスター検定は2019年上半期に実施する予定です。また、第2回ソイオイルマイスター検定(2017年5月実施)の上位合格者を対象とした米国視察研修は、2019年夏に実施する予定です。
<Japan Soy Oil Master Team to USA 2018 ソイオイルマイスター米国研修 日程>
7月8日(日) (移動日)
7月9日(月) Corteva Agriscience社(旧Du Pont Pioneer社)訪問
アイオワ大豆協会 訪問 (Iowa Soybean Association)
7月10日(火) 農場見学(サステナブルな大豆生産の取り組み)
7月11日(水) (移動日)
7月12日(木) 全農グレイン株式会社 (ZGC) 訪問
7月13日(金) (移動日)帰国
■ソイオイルマイスター検定(主催:アメリカ大豆輸出協会)
2017年にスタートした、大豆の種子から抽出される代表的な植物油である「大豆油」に焦点を当てた、主に業界関係者(油脂業、食品業、食品流通業、料理人、管理栄養士、調理師専門学生など。一般消費者も受検可)向けの学習・試験プログラムです。大豆油に関する正しい知識(性質、適正用途、経済性、機能性、栄養面など)を体系的に習得できる他、原料である大豆の知識、その他様々な食用油脂の知識も合わせて習得できる点が特徴です。大豆油をはじめ、日本で消費される大豆加工食品の多くに米国産大豆が使用されていることから、USSECではソイオイルマイスターに対して、日米における食のパートナーシップの重要なアンバサダー役となることを期待しています。
<アメリカ大豆輸出協会について>
アメリカ大豆輸出協会 (USSEC) は大豆生産者、関連団体、政府機関とのパートナーシップを通じ、世界80ヶ国以上でアメリカ大豆と大豆製品の市場拡大や輸出プロモーションをおこなっているダイナミックなマーケティング機関です。日本事務所 (港区) は初の海外オフィスとして1956年に設立され、昨年60周年目を迎えました。現在日本オフィスは中国、韓国、台湾の北アジア地域の管轄内にあり、各国と連携しながらローカルかつグローバルな活動を目指しています。情報提供、海外視察、コンファレンス開催や業界とのコラボなどを通じ米国大豆の普及および需要喚起活動を行っています。近年はサステナビリティをテーマにした情報発信に力を入れています。
2017年にスタートした、大豆の種子から抽出される代表的な植物油である「大豆油」に焦点を当てた、主に業界関係者(油脂業、食品業、食品流通業、料理人、管理栄養士、調理師専門学生など。一般消費者も受検可)向けの学習・試験プログラムです。大豆油に関する正しい知識(性質、適正用途、経済性、機能性、栄養面など)を体系的に習得できる他、原料である大豆の知識、その他様々な食用油脂の知識も合わせて習得できる点が特徴です。大豆油をはじめ、日本で消費される大豆加工食品の多くに米国産大豆が使用されていることから、USSECではソイオイルマイスターに対して、日米における食のパートナーシップの重要なアンバサダー役となることを期待しています。
<アメリカ大豆輸出協会について>
アメリカ大豆輸出協会 (USSEC) は大豆生産者、関連団体、政府機関とのパートナーシップを通じ、世界80ヶ国以上でアメリカ大豆と大豆製品の市場拡大や輸出プロモーションをおこなっているダイナミックなマーケティング機関です。日本事務所 (港区) は初の海外オフィスとして1956年に設立され、昨年60周年目を迎えました。現在日本オフィスは中国、韓国、台湾の北アジア地域の管轄内にあり、各国と連携しながらローカルかつグローバルな活動を目指しています。情報提供、海外視察、コンファレンス開催や業界とのコラボなどを通じ米国大豆の普及および需要喚起活動を行っています。近年はサステナビリティをテーマにした情報発信に力を入れています。