セイコーソリューションズ株式会社(代表取締役社長: 関根 淳、本社: 千葉県千葉市、以下 セイコーソリューションズ)とPlanetway Corporation(本社: 米国カリフォルニア州サンノゼ、代表: 平尾 憲映 、以下Planetway)は、エストニア共和国の電子政府を支えるデータ連携基盤「X-Road」に、セイコーソリューションズのタイムスタンプサービスを組み合わせ、医療や金融のシステム利用時に使用する個人情報(機微情報)の安全な交換が可能な仕組みであるPlanetwayの「PlanetCross」の販売事業を共同で推進することで合意しました。
両社の協業により、従来高額な専用システムが必要となる医療や金融における情報連携が、低コストかつ高い拡張性を持って実現可能となります。利用者が、各種手続きをワンストップで行うための情報連携サービスが求められる中、両社は2018年9月より、病院/保険/ヘルスケア領域に対するソリューションの提供を開始します。
1.背景
近年、医療・金融・行政機関での手続きは、インターネットなどのITを活用したサービスを通して、利用できるようになってきました。一方、セキュリティとコストの問題から、各機関が持つ個人情報(機微情報)の共同利用は実現されておらず、利用者は、各種手続き毎に各機関からの情報提供を受けた上で、申請を個別に再度行う必要があるなど、いまだ改善の余地が多くあります。政府は、「マイナポータル構想」※1や、今年5月に施行された「次世代医療基盤法」※2などにより、データの共同利用化の推進に積極的に取り組んでいます。
※1マイナポータル・・・政府が運営するオンラインサービス。マイナンバーに紐づく個人ごとのポータルサイト
※2次世代医療基盤法・・・正式名称は「医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律」。デジタルデータを活用した次世代の医療分野の研究、医療システム、医療行政を実現するための基盤として、デジタル化した医療現場からアウトカムを含む多様なデータを大規模に収集・利活用する仕組みを設ける法律。
2. 協業概要
(1)内容
Planetwayが提供する「PlanetCross」は、エストニア共和国の国民番号制度を支える高度なセキュリティ技術に基づいたデータ連携基盤である「X-Road」をもとにしたサービスで、セイコーソリューションズの持つタイムスタンプや電子証明書といった国内の認証基盤と連携しています。既に東京海上日動火災保険株式会社との実証実験において医療機関との間の損害保険金支払業務の簡略化、迅速化を行えることを確認しており、これらの実績をもとに、さらに医療・金融・行政機関に向けた、個人情報(機微情報)データ連携ソリューションの開発提供を行います。
(2)事業展開
日本国内において損害保険や生命保険の支払いに伴う証明書類の発行件数は年間数千万件以上と試算され、その業務コストは数千億円にも達すると見られています。※3
保険会社では、融資の電子契約化や控除証明書の電子送付などITを活用した業務効率化が検討されています。低コストかつ高セキュリティで同業種・異業種間システム連携が行える「PlanetCross」を用いることで、サービスの共同化・ワンストップ化を進めることが可能であり、両社は「PlanetCross」を各金融・保険会社に展開するとともに利用者の利便性向上を図ります。
また厚生労働省によると、政府は2020年度までに医療・健診、薬歴・服薬、介護などに関するデータを共有できる体制構築を目指しています。高度なセキュリティを実現したうえで個人情報(機微情報)の共有を可能とする「PlanetCross」の利用は、政府が推進する適切な医療の実現や、医療費の抑制などに役立ちます。
※3 参考資料:一般社団法人 日本保険協会発行「生命保険の動向(2017年版)」、損害保険料率算出機構発行「2017年度 自動車保険の概況」、「2017年度 火災保険・地震保険の概況」
◆ タイムスタンプ・クラウド署名サービスとは
【タイムスタンプサービスについて】
タイムスタンプサービスは、正確で信頼された第三者証明付き時刻をデータに付与することで存在日時証明と非改ざん証明を行うサービスです。セイコーソリューションズは一般財団法人日本データ通信協会の認定を受けたサービスとしてタイムスタンプサービスを提供しています。
【クラウド署名サービスについて】
クラウド署名サービスは、電子証明書と秘密鍵をクラウドで管理することによって、企業や個人にとって重要な取引に関わる契約などに印鑑の代わりになって電子的な契約の成立を証明します。ハードウエアセキュリティモジュール(HSM)とタイムスタンプを組み合わせた高度なセキュリティ基盤は、国際的基準に基づいてデータの信頼性を担保します。
◆ PlanetCrossとは
「PlanetCross」は、電子行政先進国エストニア共和国の情報連携基盤をPlanetwayが世界で初めて民間企業向けにカスタマイズし提供する、インダストリーに依存しないセキュアな情報連携基盤です。各企業の既存システムやデータベースに大きな変更を加えることなく他企業とのデータ連携を実現できるため、既存システムやデータベースを活かしながら段階的に適用領域を広げていくことが可能です。初期段階としてさまざまなリレーショナルデータベースの連携に対応していますが、特に個人情報やプライバシーに関する情報等秘匿性の高い領域での活用に効果を発揮します。
【特長】
1. 17年間におよぶ電子政府国家エストニア共和国の政府インフラを民間応用
2. データの改ざん防止、完全性、トレーサビリティーを同時に実現
3. 分散型による大規模なクロスインダストリーデータベースネットワークの構築
4. マルチプラットフォームによる無限のスケーラビリティー
5. Beyond API
◆ Planetwayについて
Planetwayは、電子行政先進国とされるエストニア共和国の国民番号制度を支えるデータ連携技術に、独自開発を加えたプラットフォームのコア技術「PlanetCross」を展開するスタートアップ企業です。Planetwayは、個人およびプライバシーに関する情報の権利は、本来企業や団体ではなく個人に帰属するものと捉えており、「For the Human-centric and Secure Planet」というミッションを掲げ、『本人自身の判断で、許諾、否認』を前提とした個人情報の公開/活用の促進を目指しています。
※本文中に記載されている会社名、製品名などは、各社の商標または登録商標です。
お客様からのお問い合わせ先:
セイコーソリューションズ株式会社
デジタルトランスフォーメーションサービス統括部 担当:枝川
TEL:043-273-3342 e-mail:support@seiko-sol.co.jp
両社の協業により、従来高額な専用システムが必要となる医療や金融における情報連携が、低コストかつ高い拡張性を持って実現可能となります。利用者が、各種手続きをワンストップで行うための情報連携サービスが求められる中、両社は2018年9月より、病院/保険/ヘルスケア領域に対するソリューションの提供を開始します。
1.背景
近年、医療・金融・行政機関での手続きは、インターネットなどのITを活用したサービスを通して、利用できるようになってきました。一方、セキュリティとコストの問題から、各機関が持つ個人情報(機微情報)の共同利用は実現されておらず、利用者は、各種手続き毎に各機関からの情報提供を受けた上で、申請を個別に再度行う必要があるなど、いまだ改善の余地が多くあります。政府は、「マイナポータル構想」※1や、今年5月に施行された「次世代医療基盤法」※2などにより、データの共同利用化の推進に積極的に取り組んでいます。
※1マイナポータル・・・政府が運営するオンラインサービス。マイナンバーに紐づく個人ごとのポータルサイト
※2次世代医療基盤法・・・正式名称は「医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律」。デジタルデータを活用した次世代の医療分野の研究、医療システム、医療行政を実現するための基盤として、デジタル化した医療現場からアウトカムを含む多様なデータを大規模に収集・利活用する仕組みを設ける法律。
2. 協業概要
(1)内容
Planetwayが提供する「PlanetCross」は、エストニア共和国の国民番号制度を支える高度なセキュリティ技術に基づいたデータ連携基盤である「X-Road」をもとにしたサービスで、セイコーソリューションズの持つタイムスタンプや電子証明書といった国内の認証基盤と連携しています。既に東京海上日動火災保険株式会社との実証実験において医療機関との間の損害保険金支払業務の簡略化、迅速化を行えることを確認しており、これらの実績をもとに、さらに医療・金融・行政機関に向けた、個人情報(機微情報)データ連携ソリューションの開発提供を行います。
(2)事業展開
日本国内において損害保険や生命保険の支払いに伴う証明書類の発行件数は年間数千万件以上と試算され、その業務コストは数千億円にも達すると見られています。※3
保険会社では、融資の電子契約化や控除証明書の電子送付などITを活用した業務効率化が検討されています。低コストかつ高セキュリティで同業種・異業種間システム連携が行える「PlanetCross」を用いることで、サービスの共同化・ワンストップ化を進めることが可能であり、両社は「PlanetCross」を各金融・保険会社に展開するとともに利用者の利便性向上を図ります。
また厚生労働省によると、政府は2020年度までに医療・健診、薬歴・服薬、介護などに関するデータを共有できる体制構築を目指しています。高度なセキュリティを実現したうえで個人情報(機微情報)の共有を可能とする「PlanetCross」の利用は、政府が推進する適切な医療の実現や、医療費の抑制などに役立ちます。
※3 参考資料:一般社団法人 日本保険協会発行「生命保険の動向(2017年版)」、損害保険料率算出機構発行「2017年度 自動車保険の概況」、「2017年度 火災保険・地震保険の概況」
◆ タイムスタンプ・クラウド署名サービスとは
【タイムスタンプサービスについて】
タイムスタンプサービスは、正確で信頼された第三者証明付き時刻をデータに付与することで存在日時証明と非改ざん証明を行うサービスです。セイコーソリューションズは一般財団法人日本データ通信協会の認定を受けたサービスとしてタイムスタンプサービスを提供しています。
【クラウド署名サービスについて】
クラウド署名サービスは、電子証明書と秘密鍵をクラウドで管理することによって、企業や個人にとって重要な取引に関わる契約などに印鑑の代わりになって電子的な契約の成立を証明します。ハードウエアセキュリティモジュール(HSM)とタイムスタンプを組み合わせた高度なセキュリティ基盤は、国際的基準に基づいてデータの信頼性を担保します。
◆ PlanetCrossとは
「PlanetCross」は、電子行政先進国エストニア共和国の情報連携基盤をPlanetwayが世界で初めて民間企業向けにカスタマイズし提供する、インダストリーに依存しないセキュアな情報連携基盤です。各企業の既存システムやデータベースに大きな変更を加えることなく他企業とのデータ連携を実現できるため、既存システムやデータベースを活かしながら段階的に適用領域を広げていくことが可能です。初期段階としてさまざまなリレーショナルデータベースの連携に対応していますが、特に個人情報やプライバシーに関する情報等秘匿性の高い領域での活用に効果を発揮します。
【特長】
1. 17年間におよぶ電子政府国家エストニア共和国の政府インフラを民間応用
2. データの改ざん防止、完全性、トレーサビリティーを同時に実現
3. 分散型による大規模なクロスインダストリーデータベースネットワークの構築
4. マルチプラットフォームによる無限のスケーラビリティー
5. Beyond API
◆ Planetwayについて
Planetwayは、電子行政先進国とされるエストニア共和国の国民番号制度を支えるデータ連携技術に、独自開発を加えたプラットフォームのコア技術「PlanetCross」を展開するスタートアップ企業です。Planetwayは、個人およびプライバシーに関する情報の権利は、本来企業や団体ではなく個人に帰属するものと捉えており、「For the Human-centric and Secure Planet」というミッションを掲げ、『本人自身の判断で、許諾、否認』を前提とした個人情報の公開/活用の促進を目指しています。
※本文中に記載されている会社名、製品名などは、各社の商標または登録商標です。
お客様からのお問い合わせ先:
セイコーソリューションズ株式会社
デジタルトランスフォーメーションサービス統括部 担当:枝川
TEL:043-273-3342 e-mail:support@seiko-sol.co.jp