一般社団法人青少年自助自立支援機構(埼玉県さいたま市 皆川充理事長 以下支援機構)は、吉本興業と連携してお笑いワークショップを開催する。
支援機構は児童養護施設等を児童が18歳で社会に巣立つ際に、運転免許を取得する費用を助成している。これまで、埼玉県などで140名近い児童に運転免許証の取得を後押ししてきた。支援機構は「コンパスナビ」と言うブランド名で、施設に入所中の児童や、施設出身の青少年に対して様々な活動を展開しているが、今回は入所中の児童に対しての「巣立ち支援」の一環として、吉本興業と連携した。
よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するお笑い芸人「オオカミ少年」が、6月26日調布にある児童養護施設に訪問して、コミュニケーション講座を開催する。内容としては、1時間半の時間の中で、前半を話術や、人前で話すコツなどをレクチャーする。後半はグループワークとして、実際に児童たちに実演をさせることを通して、コミュニケーション能力を高めるのにつなげていく。
児童養護施設には、かつては戦争孤児や交通遺児など親がいない児童が多かったのだが、最近の傾向は、親からのDV(虐待)や、貧困などが理由でのネグレクト(育児放棄)が原因で、児童相談所の判断により親から離され、生活している児童が増えているのが特長だ。施設によってはそういった児童構成が6割を超えているところもある(※1)。彼らは心の育成にとって重要な期間を親の愛情を充分に受けずに過ごしており、それ故に、自己肯定感が低い傾向を内包していることが多い。
児童福祉法では、原則として高校を卒業したら進学にせよ就職にせよ施設を出て独り立ちしなくてはならず、その場合は親元に帰することなく、一人で生きていかなければならないケースがほとんどだ。コミュニケーション能力を高めることは、その後の人生にとって特に大切なことである。支援機構では、人を笑わせることを本業としている芸人に着目し、吉本興業に相談したことで今回の企画が実現した。
「人を笑わせるというのはいうまでもなく、人が持つ最も高度なコミュニケーション能力のひとつです。今回のきっかけを通して児童たちには、ただプロの芸人の芸を見て笑うのではなく、自らがもしくは仲間たちがお笑いの当事者になることを体験することで、少しでもコミュニケーションをとることの重要性を理解してもらいたいと考えています」と話すのは、支援機構の蟻田事務局長。
DVは決して許されない行為であり、その犠牲者となる児童数は年々増えている。また、ひとり親家庭の増加や、収入格差が広がったことにより、日本の子供の貧困率は6人に1人と言われている(※2)。育てる力のない親に代わり、施設での生活を強いられる子供の数も増加の一途であり、少子化と合わせて、将来のためにも早急の対策が必要な分野である。しかし、まだまだ公的支援では充分ではなく、民間がやらなければならないことが多い。
今回の支援機構と吉本興業とのコラボレーションのような輪が広がり、ともすれば自分の感情表現が不得手で内向きになりがちな児童の心が、お笑いの力で前向きな力につながるきっかけになることを願ってやまない。
※1)2014年 厚生労働省「社会的養護の現状について」
※2)2012年 厚生労働省「国民生活基礎調査」
お問合せは
一般社団法人青少年自助自立支援機構(コンパスナビ)
http://compass-navi.or.jp
330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町1-12-1 カタヤマビル1F
tel.048-815-4111 fax.048-815-4112 mail:contact@compass-navi.or.jp
担当:蟻田(ありた)
支援機構は児童養護施設等を児童が18歳で社会に巣立つ際に、運転免許を取得する費用を助成している。これまで、埼玉県などで140名近い児童に運転免許証の取得を後押ししてきた。支援機構は「コンパスナビ」と言うブランド名で、施設に入所中の児童や、施設出身の青少年に対して様々な活動を展開しているが、今回は入所中の児童に対しての「巣立ち支援」の一環として、吉本興業と連携した。
よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するお笑い芸人「オオカミ少年」が、6月26日調布にある児童養護施設に訪問して、コミュニケーション講座を開催する。内容としては、1時間半の時間の中で、前半を話術や、人前で話すコツなどをレクチャーする。後半はグループワークとして、実際に児童たちに実演をさせることを通して、コミュニケーション能力を高めるのにつなげていく。
児童養護施設には、かつては戦争孤児や交通遺児など親がいない児童が多かったのだが、最近の傾向は、親からのDV(虐待)や、貧困などが理由でのネグレクト(育児放棄)が原因で、児童相談所の判断により親から離され、生活している児童が増えているのが特長だ。施設によってはそういった児童構成が6割を超えているところもある(※1)。彼らは心の育成にとって重要な期間を親の愛情を充分に受けずに過ごしており、それ故に、自己肯定感が低い傾向を内包していることが多い。
児童福祉法では、原則として高校を卒業したら進学にせよ就職にせよ施設を出て独り立ちしなくてはならず、その場合は親元に帰することなく、一人で生きていかなければならないケースがほとんどだ。コミュニケーション能力を高めることは、その後の人生にとって特に大切なことである。支援機構では、人を笑わせることを本業としている芸人に着目し、吉本興業に相談したことで今回の企画が実現した。
「人を笑わせるというのはいうまでもなく、人が持つ最も高度なコミュニケーション能力のひとつです。今回のきっかけを通して児童たちには、ただプロの芸人の芸を見て笑うのではなく、自らがもしくは仲間たちがお笑いの当事者になることを体験することで、少しでもコミュニケーションをとることの重要性を理解してもらいたいと考えています」と話すのは、支援機構の蟻田事務局長。
DVは決して許されない行為であり、その犠牲者となる児童数は年々増えている。また、ひとり親家庭の増加や、収入格差が広がったことにより、日本の子供の貧困率は6人に1人と言われている(※2)。育てる力のない親に代わり、施設での生活を強いられる子供の数も増加の一途であり、少子化と合わせて、将来のためにも早急の対策が必要な分野である。しかし、まだまだ公的支援では充分ではなく、民間がやらなければならないことが多い。
今回の支援機構と吉本興業とのコラボレーションのような輪が広がり、ともすれば自分の感情表現が不得手で内向きになりがちな児童の心が、お笑いの力で前向きな力につながるきっかけになることを願ってやまない。
※1)2014年 厚生労働省「社会的養護の現状について」
※2)2012年 厚生労働省「国民生活基礎調査」
お問合せは
一般社団法人青少年自助自立支援機構(コンパスナビ)
http://compass-navi.or.jp
330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町1-12-1 カタヤマビル1F
tel.048-815-4111 fax.048-815-4112 mail:contact@compass-navi.or.jp
担当:蟻田(ありた)