株式会社セレス(本社:東京都港区、代表取締役:都木聡)が運営するアルバイト求人情報サイト「モッピージョブ」内の学生向けWebコンテンツ『Career Groove(キャリアグルーヴ)』では、数々の“リーダー”たちを取材。未来へはばたく若い世代へエールを送り届けています。
今回はナムコ(現:株式会社バンダイナムコエンターテインメント)のゲームクリエイターで、現在は東京工芸大学で教鞭を執っている岩谷徹教授に、ゲーマーのCareer Groove編集長がインタビュー。岩谷教授のこれまでのキャリア、『パックマン』制作秘話のほか、ゲーム開発の現状と今後、ゲームのさらなる可能性について語っていただきました。
■公開日:2017年3月8日
■記事URL:https://goo.gl/mmBsZr
今回はナムコ(現:株式会社バンダイナムコエンターテインメント)のゲームクリエイターで、現在は東京工芸大学で教鞭を執っている岩谷徹教授に、ゲーマーのCareer Groove編集長がインタビュー。岩谷教授のこれまでのキャリア、『パックマン』制作秘話のほか、ゲーム開発の現状と今後、ゲームのさらなる可能性について語っていただきました。
■公開日:2017年3月8日
■記事URL:https://goo.gl/mmBsZr
■岩谷 徹(いわたに とおる)
ゲームクリエイター
東京工芸大学 芸術学部 ゲーム学科 教授
日本デジタルゲーム学会 会長
1955年、東京都目黒区生まれ。東海大学工学部卒。1977年 株式会社ナムコ(現 株式会社バンダイナムコエンターテインメント)に入社。1978年 ナムコ初のビデオゲーム『ジービー』を開発。翌80年に企画・開発した『パックマン』が北米で大ヒット。その後も『リッジレーサー』『タイムクライシス』など名作を世に送り、プロデュース作品含め50タイトル以上を手がけた。
2005年、「世界で最も成功した業務用ビデオゲーム機」として『パックマン』がギネスブックに認定(2010年には自身もギネス認定)。2007年、東京工芸大学芸術学部ゲーム学科教授に就任し、現在に至る。
2015年、80年代のゲームを題材にした映画『ピクセル』が上映され、パックマンが主要キャラクターとして登場。自身もカメオ出演を果たした。
<記事内容・前文>
■シンプル・やさしい・かわいらしい!“ピザの食べかけ”から生まれた『パックマン』が愛される理由
―岩谷先生は我々ゲーマーにとっては偉人ともいえる存在ですけれど、残念ながら私は『パックマン』を実機で触ったことがないんです。それだけに、2010年のパックマン誕生30周年を記念したグーグルのロゴや、グーグルマップそのものがゲーム画面になって遊べたのは印象的でした。
あれはこちらからお願いしたのではなく、グーグルさんがやりたいとおっしゃったんです。私は監修とかまったくしていないのですが、ブラウザ上でよく動いてるなあと思いましたね。
―改めてうかがいますが、『パックマン』はどのような経緯で生まれたのでしょう?
家庭用のゲーム機がなく、アーケードゲームをゲームと呼ぶ時代、ゲームセンターは「汚い、暗い、臭い」というイメージがありました。それをなんとか明るくしたくて、女性やカップルで楽しめるゲームをつくろうと思ったのがそもそもの始まりです。
―今のゲーセンには女性や家族連れで来る人も増えましたが、昔は「不良の男のたまり場」という感じでしたね。
そうなんですよね。当時は「エイリアンをやっつける」といった殺伐としたゲームが多く、一般の人にとってゲームセンターは近づきがたいものでした。それを私自身とても危惧していて、誰でも遊べる、和やかで楽しい場にしたかったのです。
「撃つ」「殴る」といったものではなく親しみやすいゲームにしたいと考えていたところ、「食べる」という動作を思いつきました。食べることは女性も好きだし、興味を持ってくれるだろうなと思ったのです。
―パックマンはもちろん、パックマンを追いかけるおばけ達もカラフルでかわいらしいですよね。あのパックマンのフォルムは「食べかけのピザ」から着想を得たそうですね。
ええ、お昼に何気なくピザの一切れを食べたところ、その残りの形が口を開けたキャラクターに見えたのです。
パックマンという名前も、「ごはんをパクパク食べる」のパクパクからつけました。
―銃を撃ったらリロードする、みたいな煩雑な操作もいらないし、ルールも見た目でわかるほど、とてもシンプルにつくりこまれています。
『パックマン』の前に『ジービー』というゲームをつくったのですが、一般の人には難易度が高すぎて、独りよがりなゲームをつくってしまったという反省がありました。ですので、『パックマン』はできるだけ親切な設計を心がけました。
―先生の狙い通り、ゲーセンには女性や子どもが増えました。発売当初は日本よりも北米で大ヒットしましたが、なぜ北米でそこまでヒットしたのでしょう?
北米では『パックマン』が“キャラクター性を持った初のゲーム”として注目されたんです。日本では『パックマン』より少し前に『スペース・インベーダー』が大ヒットしましたが、アメリカにとって『パックマン』が衝撃的な、新しいゲームだったのですね。
―映画にも登場し、今や『パックマン』は世界的に、そして世代を超えた人気となっています。生みの親として、どうご覧になっていますか?
アーケードから家庭機にうつり、ファミコン、プレイステーション、スマホと、ほぼどのハードでも『パックマン』がつくられてきました。それでもとてもシンプルなゲームでしたので、世界のいろんな年代の人に広まったのではないかと思います。
誰でもパッと見ればすぐに分かるルール、4方向だけのやさしい操作、そして見た目のかわいらしさ。この3つが、長くヒットして、愛され続ける理由かなと思っています。
(続く)
『Career Groove』にインタビュー全文がございます。
岩谷徹教授の幼少期から学生時代、ナムコ時代など、ここでしか聞けないエピソードが満載です。
続きはこちらをご覧くださいませ。
URL:https://goo.gl/mmBsZr
■取材執筆・構成・インタビュー写真撮影
真田明日美
■会社概要
名称 : 株式会社セレス
所在地 : 東京都港区南青山3丁目11番13号 新青山東急ビル4F
代表者 : 代表取締役社長 都木聡
事業内容 : スマートフォンメディア事業
資本金 : 1,380百万円(2016年12月末時点)
設立 : 2005年1月28日
URL :https://ceres-inc.jp/
■運営メディア
モッピージョブ:https://mpjob.jp/
Career Groove:https://mpjob.jp/careergroove/
モッピー:http://pc.moppy.jp/
モバトク:http://pc.mtoku.jp/
お財布.com:http://osaifu.com/
<お問い合わせ先>
株式会社セレス Career Groove担当
サイト・取材のご希望等につきましては
下記メールアドレスよりお問い合わせください。
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