2009年10月19日 13:00

薬剤耐性が抗生物質関連製品の収益を衰退させる

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先端分野の市場情報を提供する株式会社グローバル インフォメーション(神奈川県川崎市、代表取締役社長:小野 悟)は、米国調査会社Kalorama Information発行の最新英文調査報告書「The Worldwide Market for Anti-Infectives (Antifungals, Antibacterials and Antivirals)」の販売を開始いたしました。

Market for Anti-Infectives (Antifungals, Antibacterials and Antivirals)では、薬剤耐性は我々の健康にとって重要な問題であるだけでなく、ブランドの抗菌製品製造業者にとっても問題であると指摘しています。キノロン、セファロスポリン、ペニシリンといった従来の抗生物質は、その効能の低下によって市場のシェアを失ってきており、同時に厳しいジェネリックとの競合に直面しています。また、成長率は横ばいであるものの、売上は減少傾向にあります。世界の抗菌薬市場は抗感染薬市場のほぼ半分を占めていますが、2009年の同市場は2008年から僅か0.7%増の245億米ドルになると見込まれています。


耐性は新しい概念ではありません。抗菌剤耐性は最初1950年頃にペニシリンについて発見されました。しかし新たな薬剤が発見され上市される割合をはるかに超える警告段階にまでこの問題は深刻化しています。そのため、既存の抗生物質の効能の維持が医療の保護にとって重要であると同社では述べています。


「処方される抗生物質の半数ほどが不要であり、抗生物質がすべてのものを治療し有害ではないという誤った情報によって今なお存在しています。」とKalorama InformationのアナリストMelissa Elder氏は言います。またこうも述べています。「多くの病院では救急室で感染の存在が確認できない場合は第3世代のセファロスポリンを用いています。しかしその多くの場合において効能はなく、耐性のある細菌を増やしてしまうという新たなリスクを生んでいるのです。」


黄色ブドウ球菌株の9割以上がペニシリンやその他の関連する抗生物質に対して耐性をもっており、かつ多くがメチシリン系薬剤という新しい薬剤にも耐性があります。これらの病原菌を負かす最終手段ともいわれるバイコマイシンという抗生物質にも耐性をもつ腸球菌(院内感染の最大原因である連鎖球菌)の発生率は異常なまでに高くなってきています。



【 英文市場調査報告書 】

The Worldwide Market for Anti-Infectives (Antifungals, Antibacterials and Antivirals) 

世界の抗感染薬市場(抗真菌剤、抗菌剤、抗ウイルス剤) 

http://www.gii.co.jp/report/kl101995-anti-infective.html

出版社Kalorama Information

出版日2009/10

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http://www.gii.co.jp/topics/PH17_jp.shtml


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