ネットショップのサイトを開設する場合、通常のホームページの場合とは異なり、支払い決済、サポートなどの機能のひながたを含んだソフトウェア(ショッピングカート)が必要となります。また、サーバーを利用する際に、自社や自宅にサーバーをおいて自分で管理する方法と、外部のサーバーを借りて管理も委託する方法(レンタルサーバー)のいずれかの方法が必要です。レンタルサーバー各社は、ショッピングカートを提供する場合に、独自に開発したものを有償で提供する方法と、できあいのオープンソースを無償で提供する方法の2通りの方法を採用してきました。前者は、信頼性はあるものの、見合ったユーザ数を獲得できず、結果的に使い勝手が悪くなる傾向にありました。後者は通常海外で開発されたものであるため、バージョンアップのつど日本語対応のパッチを当てる必要があるなどの不都合が生じていました。
レンタルサーバーのサービスを提供する株式会社Joe'sウェブホスティングでは、2003年にOSCommerceの自動ワンタッチ機能を、2005年にZenCartを含む一連のオープンソースを自動でインストールできるFantasticoを提供してきました。独自にショッピングカートを提供せず、オープンソースの範囲で、最も推奨できるソフトウェアを提供してきました。このたび、当社では、この「勝ち馬に乗る」というポリシーから、両ソフトウェアをしのぐ勢いで急速にユーザ数を伸ばしているEC-CUBE( http://www.ec-cube.net/ )を標準採用としました。そして、コントロールパネルであるcPanelからワンタッチインストールできる機能を、新規共用および専用サーバーに搭載しました(2008年1月21日)。EC-CUBEは、株式会社ロックオンが提供する国産のオープンソースのショッピングカートであり、その使い勝手の良さから、現在多くのサイト開発業者がEC-CUBEの使えるレンタルサーバーを探しています。また、サイト開発業者でもインストールに手間取る場合があり、今回のワンタッチインストール機能は、ニーズにマッチしたものといえると思われます。
また、EC-CUBEを前提にしたカード決済サービスを提供するルミーズ株式会社(長野県小諸市)とも、すでにパートナーの契約を結んでいます。純粋なレンタルサーバー業務だけではなく、ネットショップのサイト開発者がワンストップでサイトを開設できる道具を用意しています。
当社では、2008年から2月中旬に移転する新本社(大阪駅前第4ビル、将来的には東京でも)の会議室で、無料のEC-CUBEのセミナー(この他SEO/SEM, セキュリティ)を開催する予定です。